毎年、夏から秋にかけて訪れる台風。
私も子供の頃から幾度となく経験してきました。
西日本で生まれ育ったので、特にその頻度は多かったように思います。
今回はそんな台風体験の中で特に記憶に残ったものや、実際的な被害を被った話を取り上げていきます。
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暴風の体験談
台風の被害の中でトップレベルに挙げられるものは「風」です。
雨と共に襲い掛かる強風は、地上に存在するものすべてをなぎ倒していく脅威を感じますね。
そんな暴風による体験の中で特に記憶に残っているものを上げていきます。
揺れやきしみ
子供の頃は賃貸の戸建てに住んでいました。
木造の平屋だったので、そんなに頑丈な造りではなかったと思います。
台風が近づくと家全体がきしむような音がしたりして、子供心にかなり怖かったですね。
結局、この家は阪神淡路大震災で潰れてしまうのですが、暴風による被害そのものは軽微なものだったと思います。
⇒【災害体験】20年前の阪神淡路大震災で体験したこと、感じた事
その後、いくつかのマンションに移り住んで今に至りますが、風による揺れはマンションのほうが目立つようになりました。
20階建て以上の高層マンションになってからは、中層階の私の部屋でも軽く揺れるような感覚を持つことがあり、そのときは結構怖いですね。(高層の住人の方はかなり揺れがあるようです)
窓ガラス(サッシ)が強風で割れそうになる
我が家の窓サッシはかなり頑丈にできているので、普通の強風程度ではビクともしません。
ただ昨年(2018年)の台風の際は、あまりもの強風でさすがにガラスが「ビシ!「パシ!」と音を立てて揺れていました。
もしこのガラスが割れることがあれば、一気に外の豪雨と風が大量に入りこんできて部屋の中が阿鼻叫喚の修羅場になることは目に見えています。
しかもここからの風が他の部屋にも波及するので、外と内からの風圧力によって全部屋が崩壊するという恐怖の予想・・・
そう考えると、さすがに怖くなり、緩衝材や養生テープを貼って万が一の際に備えるようにしました。
⇒台風に備えよう!暴風雨による窓ガラスの飛散防止対策と避難情報!
⇒強風が目立つ台風25号!窓ガラスの暴風雨対策に養生テープを使ってみた!
最近の台風は今までとは強さのレベルが違ってきているので、従来の建設基準では守り切れない部分もたくさん出てくると思います。
そんなときのために応急処置でも良いので、ホームケアの方法を知っておくのとそうでないのでは大きな差がでるなと感じました。
窓の補強は本当に大切です。
ものが飛んでくる
台風では色々なものが強風で飛ばされたり、落下したりします。
とくに強い風だと、屋根や外壁、車も飛ばされて大きな被害を周辺にもたらすこともあります。
戸建て時代の自宅は瓦造りの屋根だったので、いくつは台風がくるたびに落ちていただろうと思っていました。
ただ昔の頃の話なのであまり覚えておらず、先日そのことを母親に聞いてみると「大丈夫だったよ」と返事があって驚きましたね。
昔ながらの建築法で作られた家だったので、意外に丈夫な造りだったのかなあと。
震災でも平行四辺形に倒壊したおかげで内部に隙間ができ、中にいた家族の圧死を避けることができたので、ある程度の想定が盛り込まれた造りになっていたのは間違いないでしょう。
一方、高さのあるマンションで怖いのは、ベランダにある「物干しざお」「エアコンの室外機」「植木」が強風で飛ばされて、下を通る通行人や車に当たってしまうこと、他の住宅に落下することだと思います。
私の家では、台風がくると事前にベランダのものは室内や廊下に移してしまうので、幸い特に被害を出すことないです。
室外機だけは移動させるのが難しいので、コンクリート製のレンガで機体の底面を固定するようにしています。
ただ今後も台風のレベルが上がるようならば、対策を考えないといけないかもですね。
これは住宅に関すること以外の体験になりますが、暴風雨のときに歩道を急ぎ歩いていたら、傘が自分に向かって飛んできて危なかったことがあります。
すぐに壁の内側に移動して事なきを得ましたが、もしまともに当たっていれば、怪我をしていたかもしれません。
当たり所が悪ければ、失明していた可能性があるかも・・・
暴風のときは街にある色々なものが飛ばされて凶器になり得るので、できるだけ外を歩かないようにすべきでしょうし、設置する方も事前に除去しておくことが大切だと思います。
自宅まわりの設置物も台風が襲来する前に撤去しておきたいものですね。
豪雨の体験談
台風の被害の中でも「暴風」と並んで脅威になるのが「豪雨」です。
雨による被害は「浸水」「冠水」「土砂崩れ」「交通機関の停止」など、生活のあらゆる面で実質的な損害をもたらします。
そんな中で私が経験したものを取りあげていきます。
雨漏り
賃貸戸建て時代の体験です。
台風で豪雨が続いている時に、天井から普通に雨漏りしていました。
すいません、あまりにも定番すぎる被害内容で(笑)
文章で書いてしまうと、それほどですが、これ実際に被害に遭うと洒落にならないんですよね。
私はこの家に高校生くらいまで住んでいたのですが、自分の部屋の天井からポタポタと水が落ちてきて、それが床のカーペットに染みついていくと、気づかないうちに床がびちょびちょになっていたりして「うわーっ!」となったことが何度もあります。
台風が長引くと雨漏りもそのまま継続されるので、仕方なくバケツを置いて何度も替えたりと、漫画にでてきそうな状況でけっこう面倒臭かったです。
強風には強かったんですが、木造で古い家だったせいか、漏れはそこそこあり、自分の部屋以外もけっこう雨漏りはしていました。
雨漏りは単に水が落ちてくる不快感だけではなく、そこからカビが発生したり、漏れた部分や水が落ちる箇所が腐食するすることもあるので、意外にバカにできない被害です。
最初は自分たちで対処していたのですが、そのうちに雨漏りの頻度がひどくなってきたので、家主に交渉して業者に修理してもらい、最終的には雨漏りはしなくなりました。
浸水
このブログでも何度か取り上げたのですが、台風のときの豪雨でベランダの排水機能がパンクして、溢れ出た雨水がベランダから家の中に浸水してきた経験になります。
ベランダと屋内の境にあるサッシの下の桟のところに水がたまって部屋に入ってきていて、慌てて雑巾やタオルで桟の隙間にはめこみ、仮対処を済ませました。
⇒台風の浸水対策!窓枠の溝に網押さえゴムと配管パテを取り付けよう!
ベランダにたまった排水はバケツですくったり、後で補修パテで桟の隙間を埋め込んだりと、けっこう大変な作業になってましたね。
去年の西日本豪雨のときの体験ですが、今年の台風はそこまでひどいのが来なくて助かりました。
ただこれからも豪雨がくる可能性は高いですし、あのときと建物の状況は全く変わっていないので、今後も豪雨がくるたびにパテで補強しないといけないと考えると、結構面倒くさいです^^;
排水溝の詰まりからくるベランダ冠水
ベランダの冠水の原因の一つが排水溝や口の詰まりです。
我が家のマンションは屋上からの排水が共同の排水パイプを通って流れてくるため、水量が多くなった時はベランダに溜まった水が流れずに滞ってしまう事態が発生しました。
これはもう個人ではどうしようもない状態なので、ひたすらバケツで汲みだして、まだ排水機能が働いている通路側にもっていって流したりしていました。
ベランダから屋内への浸水につながってくるので、とにかく雨足が弱るまでは、ずっとバケツリレーを家族総出で繰り広げていました。
こういうときに自動で水をくみ上げる排水ポンプがあると便利だなあと。
汲みだした水をどこに捨てるかが問題になってくるのですが、少なくとも人力バケツリレーによる体力の消費は避けられるので、購入を考慮しておくほうが良いなと思いました。
台風や豪雨で自宅が浸水した時のための水中ポンプ&ブランドを紹介
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河川の氾濫
これは私自身の体験というよりも、近所の川が氾濫したときの話です。
10年ほど前になりますが、当時住んでいた家から少し離れた場所にある川が台風の豪雨で氾濫し、川の周辺の街一帯が浸水していました。
私の知人がその付近に住んでいたので、家の一階部分に浸水してきて大変だったと聞いています。
それまで一度も氾濫したことがなかった川なのですが、その年の豪雨レベルがかなりのもので、初めて水が堤防からあふれ出したそうです。
少し傾斜した街の作りなので、川から下にある住宅は軒並み浸水の被害にあったとか。
それから河川の防護工事が進んでいましたが、その間に台風と豪雨が襲来し、再び氾濫。
工事終了後は、川はかなり深くまで掘り下げられて、堤防の高さも上がっていました。
それからは一度も豪雨による河川氾濫は起こっていないということ。
ここから考えられるのは、基本的には川の近くに住むべきではないし、住むとするならば、しっかりと氾濫対策がされている場所を選ぶこと、もしくは台風が来た場合は川の状況を注視しておき、すぐに対応できるように準備しておくことが大切だと思いますね。
交通機関が止まった体験談
台風や豪雨のときにストップするのが交通網。
電車やバス、車は線路や道路などの交通インフラに頼って動いているので、そこが使えなくなると必然的に活動を停止せざるを得ません。
私もその影響を受けて、別路線に乗り換えたり、徒歩で帰宅したことがあります。
ここではそんなちょっとした体験談を紹介します。
「乗り換え」事例
仕事で遠方に赴いたときのこと。
9時ごろに業務を終えて帰宅する際、JRの駅で「全線停止」の表示が出ていました。
台風が直撃していた地域ではなかったので「なぜ?」と思いましたが、そこから少し離れた地域で豪雨被害があったため、線路が浸水したとのことでした。
しばらく待っていましたが、復旧する見込みがないようなので、仕方なく隣接していた別の鉄道会社の列車に乗り換えしました。
JRと違って乗り換えを複数しないといけないので大変でしたが、なんとか帰宅することができました。
運賃もJRと比べて高めだったので、ほんのりと痛手でしたね。
「徒歩で帰宅」事例
夜中の仕事をしているときの話です。
出勤時に台風が近づいてきているというニュースはありましたが、まだ電車は動いていたので普通に出勤することはできました。
ただ問題は帰宅時。
仕事を終えて職場を出た時、すでに外は豪雨の真っ最中でした。
これはまずいな・・と思いながら、駅まで歩いていくと、すでに駅の中は大勢の通勤客で一杯に。
みな立ち尽くして電車の運行掲示板を見つめていました。
そこに書かれていたのは「運行中止」。
台風が直撃中なので仕方のないことでしたが、これから帰宅する立場としては「どうしよう」の5文字しかありません。
駅の中のカフェは台風の影響なのか休業していましたので、時間をつぶすところはありませんし、今から職場に戻るのも面倒です。
結局は豪雨の中を苦難の行軍に向かって突き進むこと約2時間、体中をびしゃびしゃにしてずぶずぶになりながら、なんとか自宅の玄関前にたどり着いたのでした。
雨足は強かったですが、風はそこまでではなかったので、それも助かった要因ですね。
このとき通勤リュックの中にレインウェアがあれば、ずぶぬれになって風邪をひくこともなかったので(発熱して38℃出ました)、その後は雨具一式を常備するようにしていました。
ここに強風が加わると、落下物や飛来物が当たる可能性が高くなるので、また状況は変わっていたのかもしれません。
いずれにせよ、職場絡みの通勤時の台風は本当にキツいです^^;
まとめ
台風の体験談を紹介しました。
これまでに書いてきた火事や地震の体験記の台風バージョンになりましょうか。
⇒【災害体験】20年前の阪神淡路大震災で体験したこと、感じた事
あくまでも個人的な経験なので、他の人の参考になるかどうかは分かりませんが、少しでも役立つことがあれば幸いですね。
台風の規模や強さは年々増しています。
その場その場で必要に応じた対策を取ることはもちろん、事前の準備が十分にすることで、万が一でも最低限の防災対策が行えると思います。
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