大きな災害が発生して避難生活を余儀なくされたとき。
食料や生活必需品をすでに備蓄していて、ある程度の安心感に満たされたとき、じきにやってくるのが「時間を持て余す」感覚です。
とくに子供さんにはそれが顕著になります。
大人でも避難中の仕事や生活で余裕がでてくると、私自身も阪神淡路大震災でそうでしたが、多くはそうなります。
電気が通じていればゲームやスマホで時間はつぶせますが、大災害だと停電がしばらく続くので、それも難しいでしょう。
災害後の生活で暇になると「余計なこと」を色々と考えてしまいます。
生活のこと、仕事のこと、これからの自分や家族の将来のこと・・・
考えても仕方がないことを考え込んでしまい、精神的に参ってしまうかもしれません。
考え込んで体を動かさないと、健康にもよくない影響を及ぼすでしょう。
そんなときに役立つのが、今回紹介する「遊びアイテム」。
先のことを考えないといけない大人の「ストレスフリー」な時間にはもちろん、子供さんの時間つぶしや知育に大きく役立ちます。
そんな「遊びアイテム」を私自身が実際に被災中に役立ったものや、もしあったら良かったなあと感じたものなどをまとめてみました。
よければ万が一の避難生活「遊びアイテム」の参考にしてください。
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停電や避難生活で役立つ遊びアイテムおすすめ
カードゲーム(トランプ・UNOなど)
定番の遊びツールです。
ある程度の明かりがあれば、いつでもどこでも遊べます。
私も阪神淡路大震災の避難生活で、家族や友人とトランプをしてよく遊んでいました。
当時はしばらくは停電生活だったので、明かりは「ろうそく」だったと思います。
それでも十分に楽しめました。
トランプ以外でもUNOでも同じように楽しめると思います。
ゲーム内容は「ババ抜き、七並べ、ページ1、大富豪、神経衰弱」でした(名称は地方によって異なると思います)
大人から子供まで楽しめますし、軽量で場所をとらないので防災バッグに一セット忍ばせておくと、きっと役に立つと思いますよ。
*トランプの遊び方が分からない人のために、以下カードの最後に書籍を紹介しておきます
トランプ
UNO
トランプの遊び方の本
囲碁・将棋・麻雀
カードゲームに並ぶ伝統の「遊びアイテム」です。
カードゲームと違ってルールが複雑で覚えるのが大変ですが、その分「奥深さ」があります。
囲碁や将棋は基本的には相手の手を「先読み」をする必要があるので、思考の訓練にすごく良いです。
麻雀は相手の表情を読んだり、会話の中で先読みをする癖がつくので、直感を鍛えたり「駆け引き」の練習にも役立ちます。
もちろんそうした訓練だけでなく、会話を楽しみながらでも遊べるので、大人のストレス解消や子供さんのコミュ力向上にも一役買ってくれますよ。
本式の道具は、盤やコマ・牌を揃えると場所をとったり、重かったりするので、自宅外の避難所で遊ぶ場合にはカード版のものもおすすめですね。
囲碁
将棋
麻雀
麻雀カード版
ボードゲーム
市販のボード上で遊ぶ家庭用ゲームです。
色々な種類があるのですが、個人的にイチ押しなのが「人生ゲーム」です。
アメリカ生まれで日本で初めて発売されたボードゲームのスターターであり、1960年代の発売以来、今でも定期的に時代の流れに合わせてバージョンアップされ続けています。
そんな人生ゲームの良いところは「お金の知識が学べる」「人生イベントを疑似体験できる」「ルーレットという運の要素を体感できる」ところ。
何よりも子供さんの「知育」にすごく役立つと思います。
お金に関しては、資本主義の総本山であるアメリカ生まれということで、給料や保険、約束手形など、リアルなお金の流れをボード上で体験できますし、株の取引、不動産取引なども学べます。
しかも全て実際のお金や株券に似せた「紙幣」を使うのがポイントです。
「人生イベント」は、最初は一人でスタートし、家族をもって子供を車に乗せていくことで、人生イベントを感じ取れたりもできますし、借金で全てを失ったり、誰かに仕返しをできたりされたりすることもでき、「人間の怖さ」を感じ取れます。
また全てを決めるのは「ルーレット」ということで、「運」が大きな力をもつ「人生」を疑似体験できるのも素晴らしいです。
人生ってどんなに実力や経験があっても、運が悪ければ失敗したりダメになるし、逆に運が良ければ何ももたなくても成功することだってありますしね。
災害後の避難中にこのゲームをしていること自体が「運の要素が人生に占める割合が非常に高い」ことに真実味を持たせるんではないかと。
まさに人生ゲームですよね。
このように人生の要素を凝縮したゲームなので、子供さんにはもちろん、リアルな世界を生きる大人にはもっと楽しめますよ。
ボール
カードやゲームなど頭を使う遊び以外でも、体を使う遊びで体力を維持したいもの。
その意味で大人から子供まで皆が遊べて楽しめるのが「ボール遊び」です。
体を使うので運動不足の解消にもなりますし、ストレスの発散にも役立ちます。
ボールの種類や形はそれぞれの好み合わせると良いです。
定番は「庭球」で、軟式テニス用に作られた柔らかい素材のボールです。
キャッチボールや野球にも使えますし、ボールを当てっこする遊びでも活躍できます。
大きめのボールになると、サッカーボールやドッジボールも良いですね。
バスケットゴールが近くにあるならば、バスケットボールも。
人によって遊び方が変わって来るのがボール遊びの特徴なので、それぞれの好みに合わせて揃えると良いと思います。
個人的には小さな子供さんから大人まで遊べるの幅が広い「軟式テニス用のボール」がおすすめですね。
軟式テニスボール
サッカーボール
ドッジボール
バスケットボール
縄跳び
一人用の縄跳びロープから、みんなで飛べる大人数用のロープになります。
一人用の縄跳びロープは体力の維持に向いています。
ボクシングでも縄跳びの練習があるくらいですから、腕と足腰のトレーニングにおすすめですね。
遊びアイテムとしては、大人数で飛べるラージサイズの縄跳びロープが良いです。
学校の授業でも昔やったことがあると思いますが、2人が両サイドで縄をもって回して、その中に一人ずつ入っていってジャンプする遊びです。
これって意外に楽しいんですよね。
誰かが足をロープに引っ掛けるとそこで回すロープは止まるんですが、一人ずつ中に入って行って「まだ止まらない、まだ止まらない!」と感じながら飛び続けられる「ちょっとしたスリルと興奮」を味わえるんです。
この遊びをするにはある程度の人数が必要ですが、最低でも4人いれば、飛ぶ人を交代しつつ続けることが可能です。
友人や家族、ご近所さんと一緒に遊ぶと楽しいですし、皆との交流も深められるので最高ですよ。
一人用
大人数用
まとめ
災害後の避難中に役立つ「遊びアイテム」を紹介させてもらいました。
大人にはストレス解消や体力の維持が果たせますし、ゲームをしながらのコミュニケーションもはかれます。
子供さんにも同じ効果と、合わせて頭を使う「知育」にも良いのではないでしょうか。
災害時だからこそ、そのときにしかできないことがある。
今回紹介した遊びはどれも古典的ですが、そのぶん昔ながらの皆で楽しむ良さを味わえます。
これを機に家族や友人との絆を取り戻すのもありではないでしょうか。