1995年の阪神淡路大震災で自宅が全壊し、しばらくの間は現地で被災生活を送っていたことを以前の記事で紹介しました。
29年前の阪神淡路大震災で体験したこと、必要だと感じたこと
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被災直後はありあわせの食材で生活していましたが、数日すると救援物資が届き始め、水や食料が配られてホッとしたことを思い出します。
今回はそんなときに毎日食べていた救援物資の一つ「ヤマザキのソーセージパン」について紹介していきます。
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救援物資だったヤマザキのソーセージパンの思い出と現在の姿
自治体からの救援物資だったと思いますが、その時に毎回配られていたのが「おにぎり」「パン」でした。
他にもあったのかもしれませんが、今でも記憶に残っているのは上の2つだけです。
おにぎりもパンもコンビニで売っているような、普通のタイプでした。
おにぎりは紅鮭だったか、昆布だったか、他にも数種類あったのか、今では思い出せませんが、とにかく海苔つきのパリパリなクラシカルなタイプだったことは記憶しています。
パンは総菜パンでソーセージが乗ったものでした。
このパンとおにぎりは震災時の食事で毎回食べていました。
被災生活は1~2週間の間だったと思いますが、その間、ほぼ毎日3食でこの2つのどちらかを食していたほどです。
配給の食料物資が当時はまだ種類が少なかったこともあると思いますし、ひょっとしたら私が手に出来ていたのが、これだけだったのかもしれません。
とくにソーセージパンの味わいは30年近く経った今でも強烈に覚えていて、あれから一度も食べていないにも関わらず、あのときの食感、香り、風味、後味をまるで昨日のことのように思い出せるほどです。
とはいえ、震災時からは一度もその味を口にすることはなく・・・
おにぎりは時々口にしますが、ソーセージパンに関してはまさに「数十年口にしたことがない」のが実情です。
正直「食べ飽きた」のが理由でしたが、もともと普段から惣菜系のパンを食べる習慣がないこともあるでしょう。
今でもコンビニやスーパーに置いてますし、そのたびに「ああ、懐かしいなあ」と思うのですが、実際に買おうとは思わず・・・
そこで今回、あえて「超久しぶりに」買って食べることにしました。
無性にあのときの味わいを口にしたくなったということ、単にお腹が強烈に空いていたという2つの理由からです。
そんな「28年ぶりの再会」が今ここに!
バーン!
商品名は「まるごとソーセージ」です。
懐かし過ぎます。
当時とほぼまったく同じ包装デザイン。
もちろん中身も!
給食風のコッペパンの真ん中にマヨネーズを上に載せたソーセージがそのままずどん!と乗っているスタイル。
まさに28年前に見た光景そのものですよ。
香りもあのときのまんま。
ソーセージの香ばしい匂いが鼻を刺激しまくりです。
そしてその味わいはですな・・・
・・・まったく同じ
です。
28年前と寸分違わず、マイルドかつスパイシーな味わいが、そのまま口の中に鎮座しておわします。
パンも柔らかめで、口にすると歯にくっつくのも変わってません。
ソーセージの丸ごと感も同じですし、上に載っているマヨネーズがすこぶるクリーミー&スパイシーなのも変わらずです。
いやあ、懐かしいの一言。
長らく会っていなかった旧友に再会した感覚といいますか。
空腹を満たすには十分なほどに食べ応えはありました。
辛味をつけたマヨネーズのスパイシーさとマイルドさの組み合わせも最高。
「食べて飽きない」美味しさを保っているなと改めて感じました!
ソーセージパンはまだまだ現役だった!
30年近くぶりに食べたソーセージパンの味わいが、当時とまったく変わっていなかったことに感動しました。
もちろん実際には、バージョンアップした味わいに変化しているのかもしれません。
でもですね、私の記憶にあるソーセージパンの味わいはまさにこれなんですよ。
食後に少し口が生臭くなったのも同じだったのは「やめてくれ」でしたけどね^^;(たぶんソーセージ肉の臭み)
あのときはメーカーがどこだったのかは気にせずに食べていましたが、ヤマザキパンだったことに改めて気づかされました。
ヤマザキパンは過去に豪雪で車が立ち往生していた時でも、配達のドライバーさんが周りの車にパンを無料で配布したりしていたこともあって、防災への意識が高い企業という印象をもちました(大雪の高速にリアルアンパンマン参上! ヤマザキパンがパン無料配布)
そんなヤマザキの誇る「ソーセージパン」が、今でもあの時と姿を変えずに商品として販売されているということへの「個人的な嬉しさ」・・・
きっとまだまだ現役&人気がある証拠なのでしょう。
ぜひこれからも活躍して頂きたいソーセージパン。
万が一にも災害が起きて再びソーセージパンが採用されるとすれば、できればバーベキュー味も配給して頂ければとちょっと願っておりますよ。