地震や火災の発生時が夜間などの就寝時だった場合、起きている時に比べて対応が鈍くなってしまいます。
備蓄などの災害物資の確認や、家から逃げ出すための用意など、寝起きの状態で「何をどうすれば良いのか」など、すぐにはなかな頭が回りません。
私自身の経験でも、
・阪神淡路大震災が発生したとき(1月の午前5時前)
・火災が発生したとき(1回目・夜の2時か3時)
・火災が発生したとき(2回目・夜の2時)
など3回に渡って、就寝時の災害があったため、その恐怖や慌て具合は骨身に染みています。
以上のように大きな地震や火災の場合は、すぐにでも家から出ないといけないケースもあるため、就寝時のための防災法は絶対に必要でしょう。
今回はそのための方法を紹介したいと思います。
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就寝時に災害が起きたことを想定した「枕もとの防災法」
部屋や家から逃げないといけない地震や火災、津波、山崩れなどを想定した防災法です。
基本的には枕元に緊急避難用の防災グッズを置いておくことになります。
その具体的なアイテムは、
・ライト
・靴かスリッパ
・貴重品(財布や鍵など)
・スマホとバッテリー
・笛
になるかと思います。
ライトは停電した場合のための安全確保、靴やスリッパは飛散した家具やガラスから足を守るため、貴重品は避難した先での生活防衛品として、スマホとバッテリーは情報確保と連絡手段としての理由がそれぞれにあります。
笛は万が一、救助を必要とするときに、周囲に気づいてもらえるような音を発するツールとしてです。
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これらのグッズを寝る前に枕元に置いておくことで、就寝時に災害が起きたとしても、すぐに行動の自由と当座の身の回りの安全・安心感は得られると思います。
とはいえ
もし大地震の揺れで枕元のグッズが吹き飛んでしまったら・・・
慌てて起きた時に間違えて蹴ってしまい、ベッドや家具のすき間や部屋のどこかに紛れ込んでしまったら・・・・
というリスクがあります。
それを防ぐのが「カゴ」の存在です。
スマホとモバイルバッテリー、財布、鍵、懐中電灯を入れたカゴ(箱)を枕元にガムテープで固定して置いておくアイデアは初めて知りました。これも簡単に実践できそうなので、ぜひ試してみたいです #地震対策 pic.twitter.com/IaheIr0zI5
— 街の防災研究家 (@bousaitarou) April 21, 2024
以前にXで取り上げたニュース番組の防災法です。
100均ショップなどで購入した収納ボックスに貴重品を入れて、就寝時に災害が起きたときでも「紛失せずに」それらを確保できるという方法です。
重要なのは「箱を置く時に裏面にテープを貼って固定しておくこと」がポイントだそう。
確かにそうすることで、揺れや足で箱が飛ばされたりひっくり返ったりすることもなく、確実に貴重品を手に取って避難できますからね。
この情報を見た時に「なるほどな」と感心しました。
さらに、この収納箱を蓋つきのものにするとか、段ボールの箱を使っても良いのでは(靴の箱なら頑丈)などの考えも出てきて、色々な応用法があるものだなと感じました。
ウェストポーチやショルダーバッグを利用するのもあり
貴重品を入れた箱を床に固定して災害の衝撃を防ぐのは、すごく良いアイデアだと思います。
とはいえ、「箱から貴重品や避難グッズを取っても、それをどこに入れるのか」という問題も出てくるのかなとも同時に思いました。
就寝時ということでパジャマ姿の人もいるでしょうし、中には下着一枚で寝ている人もいるかと思います。
そうした方がいきなりの大地震や火災で起きて、すぐにその場で貴重品を持ち出す手段が限られるのではないかと・・(ポケットくらいか)
そこで考えたのが、ウェストポーチやショルダーバッグ。
ウェストポーチは腰に巻くだけで必要最低限のものを収納できますし、ショルダーバッグも同様の働きが期待できます。
これらはサイズ的にもそこまでかさばらないので、収納ボックスに入れておくことも可能だと思います。
・事前に大事なものを寝る前にバッグに詰めておく
・何かあった時にすぐに取り出せて避難できる
・その場で貴重品をバッグに詰め込む
などの流れ。
大事なのは、たとえバッグを用意しても、収納するときはボックスに入れておくことでしょう。
枕元にそのまま置いておくと、結局は衝撃でどこかに飛んで行ってしまったり、慌てて起きた自分の足で蹴り飛ばしてしまうことも想定できますから。
これまでの情報をまとめてみます。
ポイント
①ウェストポーチやショルダーバッグに貴重品や退避グッズを入れておく
②寝る前に枕元に収納ボックスを床や椅子に固定して置いておく
③貴重品を入れたバッグを収納ボックスに入れて置く
*バッグが衝撃で飛ばないような工夫があれば、ボックスに入れて置く必要はないと思います。
バッグに関しては、すでに持っているものがあれば、それで十分だと思います。
もしまだ持っていない場合は、スポーツやアウトドアブランドで戸外での活動にも耐えれるようなタイプがおすすめです。
以下に参考としてメジャーブランドのものを置いておきます。
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まとめ
以上が就寝時に災害が起きた時のための「枕もとの防災法」です。
必要最低限のものをすぐに確保できる場所に置いておき、それを持って戸外に退避できるようにすることが目的です。
もし余裕があれば、食料や飲料水、薬なども携行することもおすすめします。
ペットを飼っている人は、人間だけが逃げることがないように、ペット用の退避グッズも事前に準備しておくことが求められます。
具体的には犬や猫、鳥を入れるキャリーと食料や水などです。
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緊急時にはなかなか頭が回らないと思いますが、いざというときに慌てないよう、普段から有事を予想しておくこと。
そして完璧ではなくても、確実に家族や一緒に住んでいる動物が無事に逃げられるような方法を用意しておくことが大事です。
今回の情報がそれらの目的に合うことを願っています。