牛乳から乳脂肪分を除去し、さらにほぼすべての水分を除去して粉末状にしたものが「脱脂粉乳」です。
戦後すぐに学校給食に使われたことで、団塊世代以上の方には馴染み深い飲み物かもしれません。
当時の脱脂粉乳は相当に不味かったそうですが(両親談)、幸い、今市販されているタイプはかなり改善されていて、それなりの美味しく飲めるものになっているようです。
この防災ブログで脱脂粉乳を取り上げた理由ですが、これは記事タイトルにも書いたように
保存性と栄養に優れているから
です。
大規模な自然災害や火災、戦災などの非常時には、食料や水が不足することが想定されます。
特に栄養価の高い食べ物や飲み物の不足は頭の働きや体力に直接響いてくるため、普段から様ざまなタイプの非常食・防災食を揃えておく必要があります。
そんな中で今回の「脱脂粉乳」は、カルシウム、タンパク質に優れた栄養飲料であり、水分を除いた保存性の高さから、長期の保存にも効く優れた非常用飲料になり得ると思います。
体力が必要になる大人だけでなく、体の成長に動物性たんぱく質やカルシウムが必要な乳幼児や子供にも必要な栄養価を備えていることから、これはぜひとも揃えておきたい「非常用飲料」ですね。
ということで、今回はネットで購入した大容量の「よつ葉 脱脂粉乳」の実飲レビューをご紹介します。
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「よつ葉 脱脂粉乳」の実飲レビュー
Amazonで購入しました。
表示のままの立派な脱脂粉乳です。
一キロサイズなので、けっこうな幅と量あり。
たんぱく質、カルシウムがたっぷり配合されていますね。
飲む量ですが、普段飲んでいるカップに小さじ一杯を入れてお湯で溶くと、かなり薄い味になってしまいました。
なので二回目に小さじ2杯分を入れてお湯で溶くと、ちょうど良い具合に美味しいホットミルクが完成しました。
けっこういい感じのミルクの香りが漂っていました。
口当たりはさっぱりしていて、癖がなく非常に飲みやすく、想像以上に「美味しい」風味です。
脂肪分を除去しているので、あっさりした味わいになっており、普段の食生活で脂物が多い人は「健康維持」の目的で摂取するのもアリかもしれません。
上にも書きましたが、脱脂粉乳の配分は「小さじ2杯~3杯」くらいの間で、水かお湯で溶くと美味しく召し上がれると思います。
気になる保存期限ですが、表記を見ると「2018年9月3日」となっており、飲み始めた今からだと「9か月」は持つ計算になりますね。
半年以上の保存が効くということで、防災飲料としては合格といえるのではないでしょうか。
まとめ
予想以上に保存が効いて美味しく飲める脱脂粉乳。
今回の実飲で、非常時の保存飲料の素として、防災用食料の棚に入れておくことに決まりました。
なにより常温で保存できるというのが便利ですね。
栄養価も高く、牛乳のカルシウム含有量が100g当たり110mgなのに対し、この脱脂粉乳は100g当たり1200mgあるので、十倍以上の量が含まれていることが分かります。
もちろん吸収率の問題もあるので、含有量が多ければ良いということでもないのですが、それでも豊富に含まれているというのは心強いもの。
価格も1000円少々と手ごろですので、「一家に一袋」準備しておくことをお勧めします^^
追記(2022年1月29日)
ツイッターで取り上げた「防災食品の展示フェア(パシフィコ横浜)」情報で「乳製品」について取り上げられていました。
展示主催者のPDFパンフを見たところ、災害時に不足するトップ3は「乳製品」「肉」「野菜」で、逆に過剰になるのは「穀類」「お菓子」だそうです。たしかに阪神淡路の時も被災地で出回っていた食品は惣菜パンとおにぎりが多かったですからね。https://t.co/LbLF0EqhHn#パシフィコ横浜 #防災食品展
— 街の防災研究家 (@bousaitarou) January 29, 2022
被災地で配布される食品の多くは炭水化物が多めのものがメインになると思います。
少なくとも私が被災した時はそうだったので、今はどうなっているのか分かりませんが、こうやって防災食品の専門家が集う展示会のパンフで指摘されているということは、まだまだパンやおにぎりのものが多いということなのでしょうね。
不足する食品の一位が「乳製品」ということなので、今回レビューした「粉末ミルク」は確実に役立つと思います。
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