韓国やフランスでトコジラミの猛威が伝えられる中、日本でもポツポツ被害の情報が出回っています。
海外からの観光客や帰国した日本人がもたらしたものかと思われ、今後の広がりが懸念されているところです。
トコジラミは噛まれると大変なかゆみをともなうということで、夜も寝れないとか。
私自身も通勤で電車を使うので人ごとではありませんし、座席を通じて衣服や鞄に入り込まれる危険があるので、これはけっこうシビアです。
嫌なのが、もし自宅に持ち帰ってしまうと、たちまちに部屋中で繁殖して自力での駆除が非常に困難になること。
駆除業者に頼むと費用もかさみますし、できれば一生トコジラミとは無縁の生活を送りたいのですがね。
ただ「いやだいやだ」と唸っていてもトコジラミは待ってくれないので、今のうちに対策を練っておこうと考えました。
ということで、今回はネット上で発見した「自力でトコジラミを駆除した」方の体験談を紹介するとともに、そこで学ぶべき教訓、使われたアイテムも併せて紹介していこうと思います。
*個人の方の体験談になりますので、あくまで参考程度に捉えてください。
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トコジラミを自力で駆除する方法
こちらのサイトで掲載された体験談になります。
全米で猛威を振るう「Bed Bug(南京虫)」の被害に遭ったときの対処法とは?
2017年10月の記事になっていますので、今(2023年)から6年前の出来事になりますね。
当時はアメリカでトコジラミが大発生していたようです。
体験者の方はアメリカ在住の日本人男性で、以前から湿疹がポツポツできていたそう。
*写真はイメージです
最初はアレルギー反応かと思っていたそうですが、なかなか治らずに不審に思っていたところ、夜中にトコジラミに噛まれていたことに気づいたといいます。
そこですぐにベッドから出て確認すると、トコジラミを数匹見つけ、慌てて布団を乾燥機にかけて熱でいぶり殺したよう。
トコジラミは熱に弱いので、この方法は効果があったようですね。
ただベッドに複数いたということは、すでに部屋中に潜伏している可能性があるということになります。
駆除業者を呼ぶことになりますが、来るまでに1週間ほどかかるので、それまでに自力で駆除を行うと決めたそう。
以下がその流れです。
・マットレスを廃棄した
・スチームアイロンで寝室の絨毯の上からスチーム噴射
・衣服をすべて乾燥機にかけて、ジッパーのついたゴミ袋に入れて隔離した
洗濯に関しては業者から「洗濯は高温のお湯ですること、乾燥機にかけること」とアドバイスをもらったということで、これもトコジラミの「熱に弱い」特性を突いた駆除方法でありますね。
この結果、トコジラミはほぼ壊滅。
業者が来て確認したそうですが、どこにも見当たらなかったそうです。
処置が早かったことや、処置が適切だったのが良かったのではないか、と筆者は考えているようです。
以上が体験者の経験談ですが、ここから学べるのは、
トコジラミには熱攻撃がこのとほか効く
ということです。
とくに乾燥機とスチームアイロンの攻撃力はことのほか高く、これを読んだことでそれまで感じていた「素人がトコジラミを駆除することの無力感と絶望感」と「業者に払う駆除費用負担の高さ(平均3万円~10万円)への不安」の2つがスーッと溶けて消えていったような気がしました。
旅行や出張先のホテルでトコジラミを防ぐ方法
トコジラミは表面が滑るような「つるつる」の生地を苦手としているようです。
その特性を生かして、旅先や出張先のホテルで、以下の対策を取ると良いとされています。
・ホテルのベッドで寝る時に、百均のビニールシートを敷く(トコジラミから身を守ることができる)
トコジラミが心配な旅人の皆さん
ダイソーに行ってコレ買うと良いよ。
ホテルに着いたらスーツケースの下にこれを敷くと良いです。
ベッドが心配な時はこれを2枚敷いて上に寝ても良いと思います。
トコジラミってビニールの上の移動がツルツル滑っちゃうから苦手なんです。 pic.twitter.com/NPbd8IrKhU— ガ-ナビ (@Ghanavigation) November 16, 2023
・浴室や床など「つるつるした場所」に荷物を置いたり、吊るしたりする
中国インド韓国グァテマラなどあちこちの国を旅してきましたが、トコジラミの荷物付着→持ち帰り対策には巨大ビニール袋で荷物を包むのがオススメです…。
カーテンなどに潜んでいたりもするので、服などはカーテンレールにかけないが吉、帰国前に服などを乾燥機にかけて帰るとなお◎。 https://t.co/62tMhlfW1a
— ちらいむ (@chilime) November 17, 2023
ビニールはつるつる滑るので、トコジラミの移動を難しくさせる効果があります。
ビニールに服を入れることで、衣服や持ち物に移る心配がなくなります。
まさに一石二鳥ですね。
さらに
トコジラミが韓国、フランスで急増していて日本でも近々広まるようです。
以前私が旅先でトコジラミに悩まされた時は、
1. ハエトリグモを部屋に数匹入れる
2. ジョンソンアンドジョンソンのボディークリームを塗る
で対策したら一切噛まれなくなりました。#トコジラミ— Leo Ando (@Leo99490411Leo) November 18, 2023
も有効です。
ボディクリームは体をつるつるさせるため「つるつるした場所が苦手」なトコジラミを自分の肌に寄せ付けない効果があると思います。
ジョンソンアンドジョンソンにこだわる理由が分かりませんが、きっとトコジラミを嫌がらせる何かの力を秘めているのでしょう。
最後に一番気になったのが「ハエトリグモを家の中に入れる」です。
クモは見た目がちょっとグロですので、どうしても「害虫」のレッテルを張られがちですが、蚊や蠅、その他の虫の卵を食べてくれるので「警備員」としての仕事が期待できること。
言い換えれば「毒をもって毒を制す」でしょうか。
我が家はすでに昔からこの考え方を実践していて、自宅で見つけるクモはほとんどを逃がしてきました。
この方法だと殺虫剤を散布して、部屋や人体に悪影響をもたらすリスクをなくすことができます。
しかも自分の手を使ったり汚さずに「知らない間に駆除してくれる」ので「作業の自動化」も叶えられるということ。
ではまとめてみましょう。
ポイント
・ビニール風呂敷をベッドに敷く
・ビニール袋で鞄を保護する
・ボディクリームで体を保護する
・クモをトコジラミハンターとして使う
トコジラミの特性について
トコジラミとはいわゆる「南京虫」のことです。
昔は日本にも多くいましたが、駆除の効果もあって激減しました。
ここ最近の増加は外国人の問題だけでなく、地球温暖化が何らかの影響を及ぼしているのかもしれません(あくまで個人的な見解です)
・シラミ目ではなくカメムシ目に属する
・成虫は吸血しなくとも1年以上生きる
・雌雄に関わらず幼虫から成虫まですべて吸血する
・吸血すると濃血色になり、丸く膨れ上がりる
・夜寝ている時に吸血されることが多い
・吸血後はすばやく潜伏場所に戻る
・人以外に犬や猫などにも吸血する
・家具やカーペット、床や壁の継ぎ目、たたみのへり、ブラインドやカーテンのほか衣類や鞄、コンセントプレートの中、書籍などあらゆる隙間に潜り込む
・ベッドやソファーに長時間座った時に衣類へ入り込まれたり、鞄をカーペットに置いた時に卵を産卵されたりするなど、人の使用する様々な物を介して物に付着し、産卵したりして生息場所を拡大する
・トコジラミは吸血している間、血液の凝固を防ぐため唾液を注入する(この唾液がアレルギー反応を呼び起こして、激しいかゆみや発疹を引き起こすことがある)
などになります。
家庭でできる防疫対策としては「乾燥機をかける」「掃除機で吸い取る」が紹介されていました。
ここに「スチームアイロン」を加えることで「乾燥機」「スチームアイロン」「掃除機」の「トコジラミ3種の神器」が完成ですね^^
まとめ
トコジラミから肌や家財道具を守る方法を紹介させてもらいました。
一度持って帰ってしまうと、自力では駆除が不可能だと思っていたので、それを可能にした体験者の記事はものすごく励みになりました。
布団乾燥機もスチームアイロンも、そこまで高い金額を払わずに入手できるところも庶民の味方です。
我が家は幸い今のところはトコジラミの被害は受けていません。
それでも今後はどうなるかまったくわからないので、もし今後トコジラミと対峙するようなことがありましたら、そのときは体験レポートをさせてもらおうと思いますよ。
最後になりますが、今回紹介した内容はあくまで個人の体験談になります。
同じ方法で駆除を行っても、必ずしも上手くいくとは限りません。
あくまでも参考程度に頭に留めおいて頂ければと思います。