地震や台風で乗っていたエレベーターが止まってしまったら、ものすごく怖いですよね?
しかもそれが停電によるもので、電気が止まってしまったりなんかしたら・・・
真っ暗な中、狭い空間で「閉じ込められる」なんて、想像するだけでも恐ろしいことです。
大地震で起こると怖いことの一つが「エレベーターが停止すること」。#南海トラフ巨大地震 が発生すると4万2千台のエレベーターが停止して、2万3千人が閉じ込められる予測が立てられています。東日本大震災では救出に9時間かかったとか!恐ろし過ぎますね・・https://t.co/Dv7fyznX2Q#防災 #地震
— 街の防災研究家 (@bousaitarou) September 10, 2022
もしそれが長く続いたら、「怖い」だけでなく「命の危険」すらありえるという・・・
今回はそんな「災害でエレベーターに閉じ込められた状況」でとるべき方法、用意するものを紹介していきたいと思いますよ。
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災害でエレベーターが止まった時にするべき行動
全ての階数のボタンを押す
まずは全ての階数のボタンを全て押しましょう。
もし途中で動き出した場合に、最寄りの階で降りるようにするためです。
非常ボタンを押す
多くの建物のエレベーターには、管理会社と連絡をとれる非常ボタンがついています。
このボタンを押すことで、管理側に救助の要請を伝えることができ、救援を待つことができます。
エレベーターに備え付けの防災グッズを使う
災害時は多くの建物のエレベーターが止まっていることが予想されるので、すぐにレスキューに来てくれるとは限りません。
停電の規模が大きかったり、管理会社側も被災していると、連絡そのものがとれなくなることもあります。
また非常ボタンそのものがついていないエレベーターがあるかもしれません。
どの場合も一定の間は「救援がくる」「停電が復旧して動き出す」までエレベーター内で過ごさなければいけません。
そのために役立つのが「防災グッズ」です。
エレベーターによっては、個室内に防災グッズが備え付けられています。
閉じ込められた空間内で過ごすための最低限のものが収納されています。
水や食料、簡易トイレ、椅子、除菌ティッシュ、ライトなどが中心になるかと思います。
自前の防災グッズを使う
エレベーターに防災グッズが備え付けられていない場合は(ほとんどだと思います)、常備している自前の防災グッズで過ごさなければいけません。
その際に持っておくと便利なのが、以下の内容です。
・ペットボトルの飲み物(~500ml)
・非常食(カロリーメイトやナッツ、ドライフルーツなど)
・飴
・ライト
・ウェットティッシュ
・ばんそうこう
・手袋
・ポンチョ型の雨具
・連絡用のメモとペン(鉛筆)
・ホイッスル
*NHK首都圏ナビ「地震でエレベーターに閉じ込められた時の対処法」を参考にさせてもらいました。
上記のうち、水や食料の代わりに飴だけを代用しても良いと思います。
というのも、閉じ込められた空間で一番困るのは「トイレ」になるので、あまり水分や食べ物を取りすぎると排尿や排便が増えてしまうからです。
飴は舐めているだけで唾液が出てきて喉の渇きを癒せますし、カロリーがあるので栄養の補給にもなります。排泄の必要も減るので一石三鳥というわけですね。
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ライトは停電したときに必要です。
室内が真っ暗だと不安になりますし、何か行動する時も不便ですから。
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携帯トイレはできれば「体全体を隠すタイプ」がおすすめ。
閉じ込められるのが一人なら良いですが、複数いると排尿や排せつが周りに見えてしまいます。
緊急時とはいえ、エレベーター内の防犯カメラにも映ってしまって恥ずかしいですからね。
ポンチョ型の雨具があると、通常の携帯トイレを使う時に体を覆えるので、それで代用してもOK。
大便用のタイプも同じく揃えておきましょう。
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さらに付け加えると「耳栓」「消臭剤」を加えるとベスト。
というのも、狭いエレベーター内で排泄をするときに必ず「音」と「匂い」が出ますから。
自分以外に他に人がいる場合の排泄はけっこう勇気がいるものですよ?
大便をする場合は、より事態は深刻。
とくに女性だと大変です。
なので、耳栓を周りにお願いしてつけてもらうか、用を足した後にエレベーター内に消臭剤を撒くマナーもありかと思います。
これは決して必要不可欠ではありませんが、エチケット用によければ参考までにどうぞ。
ホイッスルは救援がきたときに、中に人がいることを伝えるためのツールです。
大声を出すよりも体力の温存になりますし、音も通りやすいので便利です。
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自力で脱出を試みない
映画で見るような「天井を開けて上から脱出する」「ドアをこじ開けて外に出る」のは危険です。
・扉の向こうには何があるか分からない
・突然、動き出すと挟まれる危険がある
・落下する恐れがある
があるからです。
動かずに体力を温存する
助けを呼んだり、上で述べたように自力で脱出しようとすると「無駄に体力を使う」ことになります。
またそうした訓練を受けていない人が無理に脱出を試みようとすると、ケガをしたり、エレベーター自体に損傷を与えてしまい、より危険な状態に陥ることがあり得ます。
救援がくるまで下手に動かず、体力を温存しておきましょう。
まとめ
南海トラフ巨大地震が発生すると、4万2千台のエレベーターが停止し、2万3千人が閉じ込められる予測が立てられています。
東日本大震災では救出に9時間かかった例もあるそうです。
災害はいつどこで起きるか分かりません。
常に最悪の状況を考えておくべきです。
今回紹介したエレベーター内の閉じ込められ案件も、その一つです。
事前にどのような状況が起こるのか、ある程度予測しておくことで、現場の不安を減らすことができます。
できる限りの準備を普段から心がけていくことで、いざというときの場面を乗り切るようにしましょう!